Thursday, September 19, 2013

近況報告

今週より今年度前期の授業が始まりました。キャンパス内を歩く人の数も急に増えて、朝の通勤時のバイクラッシュもますます激しくなってきました。

前期の担当授業の予定は、多くの方々の配慮のお陰でかなり軽減されていました。その分、来学期の授業準備と来年度の研究計画に時間を費やすことができます。前期は、オフィシャルな授業は週に2コマだけです。フレッシュマン向けのセミナーと(約60人)、外国人院生向けのセミナー(約15人)。そういうわけで、「授業」(と学生が思っていもの)に人生で初めて参加しました。とくに新入生セミナーの感想は、「みんなこっち見てきよるわー」。リアクションもめっちゃ良い。「こんにちは」と言えば、ちゃんと全員で「こんにちは」と返してきます。自分が醜い大人に思えてきます。

彼らはつい最近まで高校生で、大学に入って何か凄いことができるはず、挑戦したいと夢を持っているはず。自分もそうだった。でも、実際に学部でやることは、高校の授業の延長線上だったり、教員の個人的な研究内容だったりする。本当に凄いことは、研究室に所属して何年か自分で研究してみて、ほんの少しだけ見えるか見えないか程度。入学時に抱いていた夢が、妄想や無知のようなものだと今ならわかるけど、新入生を目の前にしてそんなことは言えない。彼らに対して、自分は何をできるだろうか。

来学期の授業の準備は4割ほどでしょうか。開講申請はできるように計画は立てましたが、スライドの作製も始めています。後期になったらなったで、来年度前期の新規授業の開講計画を立てなければいけません。「できることはできるうちに」がモットーです。

オフィスはまだ完成していません。先週に工事が始まって、不用品の搬出と、壁が綺麗になったところまでです。これから床を木張りにして、デスクやPCを搬入しなければいけません。今も仕事は倉庫でしています。まだまだ非日常運転です。

10月10-13日に大阪に行きます。チケットを買いました。帰国してもすぐ回台湾です。研究費がまだないので、学部長にお金を出してもらいました。今の学部長はタイダー生命科学の前学部長で、日本で学位を取った方なので、何かと優しそうです。

3月のESJで外国人研究者の招聘費用の申請がパスしまして、シンポジウムを開催できることになりました。初めて企画というものをやります。今までモチベーションの高揚と申請時期が一致せず、ずっと見送ってきました。もう後戻りはできないので、少なくとも半年はモチベーションを維持しないといけません。

本日は中秋節で休日です。まったり仕事します。

Saturday, September 7, 2013

今月の予定

とりあえず授業の準備です。中途半端に残している研究ネタがいつも頭をよぎるのですが、しばらくはそれを忘れることにします。でも、教えることもやり甲斐のあることなので、苦ではありません。エキサイティングです。この先の目標は、理論生態学を台湾で根付かせることです。そのためには、理論生態学の面白さを学生に伝えなければいけない。やりたいと思わせると同時に、そういうことをやっている人を評価する雰囲気を作りたいです。

でも、数理の授業(英語)は、生き物の写真が満載の他の生態学の授業(母国語)に比べたら、きっと詰まんないだろう。って学生が思っているはず(自分もそう思う)。数理の授業は基本的に面白くない。学会発表もそう。数理の発表はが一番面白くない。聞くだけだと、説明が早過ぎて、難しいことは頭に入ってこない。結果だけ聞いて、そういう結論なんだなぁって何となく理解して、でも家庭とか前提とかは理解してない。ある程度の素養がないと数理の話は眠くなる。数理は、自分で考えて数式やモデルをいじり始めてみると、意外と面白い気がします。人がパズルをやっているのを見てもつまんないけど、自分でやると面白いみたいな感じだろうか。そんな面白さを何とか伝えたい。

良い授業をすれば、学生が付いてくるはずと信じて、ちゃんと準備しようと思っています。それに、最初の年にちゃんと準備できれば、後の数年はラクできるだろうし。数年前に着任した他の人は「一年目はタフだった」と言っていた。これから冬に向けて前期授業が本格的に進んで、院生の研究プロジェクトも立ち上げなければいけないし、年度末は来年の研究費計画書を申請する時期です。だから、今頑張らなければいけない。そう言い聞かせて、研究を放置しています。観光とかグルメとか全然できてなーい。

近所の海岸です。