Friday, January 24, 2014

今週始めの生態学会で院生がポスター賞を貰いました。

個体群・群集生態学(佳作)
Chun-Chia Chou, Takefumi Nakazawa. The evolution of body size driven by life history trade-offs and frequency-dependent mating success: a preliminary model

なぜそのタイトルで行動・進化ではなく、しかも受賞までできてしまうのか不思議なのですが、だから佳作なのかもしれませんが、ともあれ良かったです。

私にとっても人生で初めてのポスター賞です。
(応募しても数理のポスターを見てくれる人が殆どいなかったという経験がトラウマになり、それ以来応募しなくなりました。)


今週はESJのスライド作り。できることはできるうちに。

今年はシンポジウムを企画しました。それも人生で初めてなのですが、コメンテーターというものも初めて引き受けることになりました。どうしたらよいのか不安なのですが、とりあえず演者とタイトルをい確認しようとESJのサイトに行ったら、

企画集会 T10 -- 3月16日 9:30-11:30 G会場
性的な群集:オスとメスから眺める個体群・群集生態学
企画者: 鈴木紀之(東北大), 岸茂樹(東大)

個体群・群集生態学の多くのモデルでは、生物の性別は無視されたままそのダイナミクスが解析されてきた。その一方で、オスとメスでは成長特性・資源利用・繁殖行動などが異なることも多いし、進化生物学と行動生態学は伝統的に性選択や性的対立といった種内の相互作用に着目してきた。それでは、このような性に関わる多様な現象は、個体より高次の階層を考えるときにも重要なのだろうか。本集会では、オスとメスの存在と相互作用を組み入れた理論・実証研究を紹介することにより、個体の適応的な形質からボトムアップ式に個体群・群集へとアプローチし、無性的だった世界を「性的な群集」として捉え直すことを目指す。
各講演を受けて、種内変異が群集に与える影響を研究してきた国立成功大学(台湾)の仲澤剛史博士からコメントをいただく

[T10-1] その無駄はどこに消える:オスの存在が群集構造に与える影響  川津一隆(龍谷大)
[T10-2] ヒグマにみる採餌行動の雌雄差  小林喬子(東京農工大)
[T10-3] 細胞内寄生者と宿主の相互作用における性比選択の役割  鈴木紀之(東北大)
[T10-4] 見落とされてきた訪花昆虫のオス  岸茂樹(東大)


何を期待されているんだろう、、、超プレッシャー。

Friday, January 17, 2014

2回目の忘年会から戻りました。

レビュー論文はとりあえず書き上げまして、再チェックしてゼロ稿として寝かせます。締め切りは6月。

本日は、院生のプロジェクトで思いついた別のネタについて考えてみました。結果は、今のところ、面白くないのですが、文献サーチしても先行研究もなさそうだし、モデルは一般的でちゃんとしたイントロはかけそうなので、何とか形にはなるかと。

午後は2,3ヶ月に一度の教員会議でした。当然、中国語なので聞いてる振りして、モデルについて考えていました。

でも、途中で昇進に関する議題があって、ちょっとざわつきまして、その辺はちょっと気になりました。どうやら、3年から6年以内に、領域の25%以内のジャーナルに3本出すことが最低条件らしいです。まだ本当かどうか完全には理解していないのですが、そうらしいです。

プロスワンでも良いのだろうか。


Wednesday, January 15, 2014

昨日は学部の忘年会でして、こちらの先生と初めてお酒を飲む機会になりました。今まで何回かお酒の席には参加したこともあったのですが、いつも不意に誘いが来るので、普段は車を運転しているわけで、一緒に飲む機会がなかったのです。初めて見る他の学科の先生もいまして、まぁ色んな人がいますね。日本人教授が客員として着任されたようです。

レビュー論文はメインパートを書き上げまして、アブストと図、図説を今週に終わらせるのが目標です。無理かも。

久しぶりに学生が一日中、デスクに向かっています。学期がほぼ終わって授業が無くなったからですが、来週の学会発表のためにポスターの仕上げに追われているようです。これはどこでも同じですね。時間に追われるような指導はしたくないな。。。

ちょっと前に、下のような図をネットで見かけました。仕事のできる人は早いうちに全体像を見せ、残りの時間に少しずつ仕上げていくのに対して、仕事のできない人は最後になって仕上げにかかるため完成度がイマイチ。



なるほどなー、と思いましたが、もう少し何か有意義なことが言えるような気がします。

ある人は、時間を節約したいから締め切り直後に仕事に着手するほうが効率が良いという人もいると思います。仕事の種類によっては、それが良い場合もあるかもしれません。ただし、仕事の完成度が当人の評判に関わってくるとなると、長期的にはマイナスの別の影響がありそうです。

また別の人は、曲線の傾きは各人の能力を示すもので、こういう図を見せられたところで、仕事のできない人はどうにもできない、と言うかもしれません。

これについては、上の図を別の視点から考え直してみてはどうでしょうか。

多くの場合、仕事の完成度は、時間tに対してS字型のロジスティック曲線を描くと思います。着手したときはなかなか進まなくて、あるときにぐっと進んで、その後少しずつ手直しして完成に近づけていくような。個体群増殖モデルの式で言えば、環境収容力Kが目標となる仕事の完成度。内的自然増加率rが単位時間当たりの仕事の完成度の上昇率で、個人の能力を反映します。そうすると、どんなの低い値のrであれ(つまり、どんな人であれ)、時間無限大では環境収容力Kに達します(つまり、仕事が完成します。)。したがって、パラメーターrをいじることができないならば、時間tを多くとれば良いのではないでしょうか。by ブラック老師。

アリー効果はないと仮定します。

差分だと、能力の高い人はやり過ぎて不安定化します。


僕も学会の発表の準備をしないと。

Monday, January 13, 2014

先週から書き始めたレビュー論文は、イントロとメインの3分の2を書いて、今週中にゼロ稿を仕上げるのが目標です。

同時に、来週の月曜と火曜は台湾の生態学会が台中市であります。参加者200人ほどの小さな学会です。なので、その発表の準備をしないといけません。

その学会では学生2人の研究計画と、タイダーの学生との共同発表があります。どれもとても面白い内容です。
  1. 仲澤剛史, 大庭伸也, 潮雅之. Predator-prey body size relationships when predators can consume prey larger than themselves (口頭)
  2. Po-Ju Ke, Takefumi Nakazawa. Effects of herbivory-pollination coupling mediated by ontogenetic growth of insects on community dynamics (ポスター)
  3. Chun-Chia Chou, Takefumi Nakazawa. The evolution of body size driven by life history trade-offs and frequency-dependent mating success: a preliminary model (ポスター)
  4. 黃祺桂, 仲澤剛史. 以方向性播遷分析複合式群聚與食物網的動態變化及各營養層級的物種分佈 (ポスター)

本年もよろしくお願いします。
m(_ _)m

Saturday, January 11, 2014

新年快楽

明けましておめでとうございます。

が、こちらではもうすぐ旧正月の年末です。みんなまったりモード。自分は新年を迎えて心機一転なのですが、温度差を感じています。来週は学部の忘年会が2つも入っています。新年会じゃないです。時差ぼけみたいな感じ。毎年のことですが。

やっとしばらくまとまった時間がとれますので、来週いっぱいを目標にレビュー論文を書くことにします。

初日の出といいたいところですが、
台南からは東は山で見えないので、台湾海峡に沈む大晦日の最終日の入りです。